レコードブックを入口として、全てのステージで
健康寿命延伸ソリューションを展開していきます
代表取締役社長 別宮 圭一
株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
当社グループの2022年3月期の概況についてご報告申しあげます。
レコードブック事業では、ご利用者様の多くが、前期において新型コロナウイルス感染への不安などからサービスの利用を控えられていましたが、店舗において徹底した感染拡大防止策を推進し、高齢者の運動習慣の重要性への理解も徐々に進んだ結果、感染拡大の波による影響を受けながらも利用者数は概ね回復基調で推移してまいりました。
また、ケアサプライ事業では、2021年4月に福祉用具貸与・販売、高齢者向け住宅改修事業を展開する株式会社フルケアを連結子会社とし、介護保険領域の事業ポートフォリオを分散することで、業績の安定性確保と更なる企業価値の向上に努めてまいりました。
これらの結果、2022年3月期の連結売上高は41.6億円と大幅に増加、連結営業利益は1.5億円となりました。
当社は、短時間リハビリ型デイサービス(保険適用施設)を運営するレコードブック事業と、日本最大級のケアマネジャーネットワークで企業のマーケティング支援等を行うWebソリューション事業を中心に、新たなヘルスケアサービスを展開しています。
最大の強みは、約260万の高齢者世帯にリーチできるケアマネジャーネットワークを業界に先駆けて構築している点です。ケアマネジャー(介護支援専門員)は、介護を必要とする人が適切なサービスを受けられるようにケアプラン(介護サービス計画)を作成する有資格者で、介護サービス事業者との連絡・調整を行い、高齢者と事業者を結ぶ重要な役割を担っています。
当社は、10万人超えのケアマネジャーが登録する日本最大級のケアマネジャー向け業務支援ポータルサイト「ケアマネジメント・オンライン」を運営しており、「レコードブック」の開業時の集客支援やWebソリューション事業におけるシルバーマーケティング支援に活用することにより強みを活かした事業展開を行っています。
レコードブック事業においては、当期より強化してきたフランチャイズ既存加盟店の業績向上を支援することで、結果として2店舗目、3店舗目の出店を促し増店を進める計画に注力することにより新規出店のペースを再加速させてまいります。また従来、直営店とフランチャイズで分かれていた組織運営体制も再編し、事業全体で更なる成長を目指してまいります。
在宅サービス事業では、持続的な成長と収益性の向上に向けた取組みを加速させるため、2022年4月に同事業の会社分割を実施し、次期は新規設立した連結子会社の株式会社カンケイ舎が事業主体となります。同社では、分社化に伴い事業の特性に合わせた組織・人事制度の導入による競争優位性の確立など、独自の施策を進めてまいります。
なお、次期の業績予想につきましては、当期末までの状況を考慮し、新型コロナウイルス感染拡大の波の影響を受けない前提のもとに算出しており、当期と比較しすべての事業で増収を計画しています。
4,421百万円
315百万円
203百万円
当社は、昨年、中期的な企業価値向上に向けて「事業計画及び成長可能性に関する事項」を新たに公表いたしました。レコードブック事業を介護の入口と捉え、当社のサービスでアクティブシニア層からより重度な要介護高齢者まで、全てのステージで健康寿命の延伸を実現することを目指しています。
全国のレコードブック店舗ネットワークや、そこで得られる高齢者のフィジカルなどのデータを、AI・IoTなどのテクノロジーと掛け合わせ、他にはない新たなヘルスケアサービスや商品を開発・提供し、差別化を進めることで高収益事業を展開してまいります。また、分社化したカンケイ舎では、将来的に中重度要介護高齢者向けのサービス拡充にも取り組んでまいります。
株主の皆様におかれましては、今後ともご支援を賜りますようお願い申しあげます。